オランダ逍遥

いい歳してオランダへ花留学。 そんな男の日記です。

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自転車を漕ぎ出すと、「ちょっとこの格好じゃ寒かったかなあ。」と思うんですが、10分くらい走ってると体が温まってきて、ちょうどいい感じになってきます。
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「曇り後晴れ」の天気予報が外れて、朝からいい天気になった土曜日。
レンタルバイクを借りて、キューケンホフ公園の周りをサイクリングしました。

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今週に入って20度を超える温かい日が続いたので、見頃はもうちょっと早かったかなあという感じです。

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これらのチューリップは切り花として出荷される訳ではなくて、球根を育てるためのものです。なので、既に花首が切られてしまったチューリップも多かったです。

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自転車をこぐと巻き付いてくる風に、ヒヤシンスの甘い香りが流れて来ます。

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チューリップのじゅうたんと教会。

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1周3時間くらいのコース。いい運動になりました。
昨日は、社会人のための夜間大学にゲストとして参加しました。「異文化間ビジネスコミュニケーション」の授業です。下手な写真ですみません。オランダ人の生徒15人くらいと、ゲストとして、タンザニア人の生徒と僕がいます。

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まずは僕の方から、日本の文化についてのプレゼンテーションをやらせてもらいました。その後、ビジネスミーティングのロールプレイング、文化や風習についてのクイズなどを行いながら、自由にディスカッションします。

日本の文化・風習についてのクイズは、僕に解答と解説が求められるんですが、日本人のくせに間違えちゃったりします。

Q: 日本人の部下に質問をしています。彼はうつむきながら回答しています。なぜ?
 1) あなたに何かを隠していて、言い訳を考えている。
 2) あなたに敬意を表している。

Ans: 2

自信を持って「1」と答えてしまいました。
ま、イギリス人が書いた本なので、この問題に限らず、ちょっと間違ったステレオタイプが入ってるなあという感じです。本の内容は、「ステレオタイプを無くそう」っていうのが主題なんですが。


参加している学生は、銀行や保険会社のマネージャークラスの人達が多いのですが、高卒で入社しているため、学士の学位が欲しい、という人がほとんどです。

「働きながら、お昼の3時なんていう時間からどうして授業に出席できるのかな。」
と思って質問してみたら、「授業のある日は、12時に仕事を終えるんだ。」とのこと。

会社の了解の下、学費も会社から出してもらっています。
「僕らがレベルアップすることで、会社に良い成果を与えるのだから、会社も喜んでサポートしてくれるんだよ。」

日本の会社にも制度はあるけど、非常に限られた人に開かれているだけですよね。
うらやましい限りです。
今日は、大学の新しいパンフレットに載るモデルとして、デン・ボッシュの隣町Vughtのスタジオに行きました。で、撮影が早く終わったので、Vughtの街を散策。お目当ては、

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Patisserie de Rouw
今年の「オランダで一番のパティスリー」(4度目の受賞)と「オランダで最もおいしいプラリネ(一般投票)」を受賞したパティスリーです。> 記事1 記事2

店内の写真を撮っていいですか?と店員に聞いたら、「ちょっとパティシエに聞いてくる。」と言って、店の奥の方に行ってしまいました。ドキドキして待っていたら、ちょっと気難しそうなパティシエが登場して、

「写真撮ってもいいよ。」と笑顔でOKしてくれました。

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さすが、オランダで一番のパティスリーだけあって、こんな田舎の小さな街にあるお店なのに、お客さんが次々とやってきて、また、厨房には、お菓子の勉強をしているのであろう若いパティシエ、パティシエールがたくさん働いています。
お店の紹介ビデオ

毒々しい色のケーキだとか、容易に味が想像できる激甘のタルトだとか、スイーツに関してはレベルが低いなあと感じるオランダですが、ここのお店のケーキはどれもおいしそうです。

では、これからいただきます。
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近所のスーパーが、ブーケの日持ち保証を大々的に広告し出しました。1週間持つブーケが5ユーロ(800円強)なら、なかなかお値打ちですね。結構飛ぶように売れていって、ブーケ用のバケツが空いていきます。

1週間美しさが持たなかったら、無料で新しいブーケがもらえるそうです。購入者の申告ベースなのかなあ。今度買って試してみようかな。

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土曜日は、ハッピーローズ(レインボーローズ)の商談のためにドイツまで、ハッピーローズの社長に同行しました。相手が中国人っていうことで、激しい商談になるかなと思っていたのですが、とっても大人しい人で何だか拍子抜けでした。ステレオタイプを持ってはいかんですね。
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今日は、お世話になっている菊農場のオーナーと一緒に、最先端の生産設備を持つバラ農場を訪問しました。Zaltbommel駅から車で15分位のところにあります。

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驚きのシステムでした。
35,000平米のグリーンハウスですが、外周以外に通路が全くありません。労働者も移動しません。なぜなら、農場が移動するから。

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何列もテーブルが並んでいて、テーブルにはSubstrateがセットされており(土を必要としません)、そこにバラが植えられています。テーブルが次々と労働者の前に移動してきて、出荷OKなバラがカットされていきます。

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カットされたバラは、1本ずつ、花を傷つけないようにベルトコンベアで運ばれ、選別、パッケージまで全自動です。

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以前、普通のオランダのバラ農家を訪問したことがあるんですが、何もかも全く違いますね。まるで「バラ工場」です。

来月、1週間ほど、このバラ農場で研修を受ける予定です。楽しみ。

最後に、動く農場の動いてる動画です。


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普段はオナラとかゲップとかで笑いをとっている下品なおじさん、グリーンハウスのマネージャー・ヤープ氏。

彼のメモを見て驚きました。
収穫の8週間前(短日処理開始日)に、収穫日がいつになるか、1日とずれず正確に予想しています。まさに職人芸。

こういうのはやっぱり、マニュアル化不可能なものですね。
仕事のやり方を教わっていると、そうやることに特に意味は無くって、「そんなのどっちでもいいじゃん。」って思うことがよくあります。

「花の包装紙が、この高さまで来てないとダメだ。」
「なんでですか?」
「美しくないだろう。」

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大したことでもないのに、口承でしか伝えられない「職人の知恵」なんだ、みたいに言われると、正直、「やれやれ。」という感じです。

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考えてみると「職人の知恵」現象は、こんな農業の現場だけではなくて、どんな職場でも起こりうることですね。仕事の引き継ぎなんかで感じる機会が多いです。

業務マニュアルって軽くみてる人が多いと思うのですが、そんな偽職人を作り出さないっていう意味で重要だと思いますね。
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映画「オーシャンズ12」で、ジョージ・クルーニーとブラット・ピットが、オランダ人の情報屋と隠語で話して、マット・デイモンが理解できずに困惑するシーン、 で出てきたコーヒーショップ「Dampkring」です。お洒落なんだけど、幻覚を見ているような内装です。
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モクレンの写真を撮りに出掛けたら、猫にじゃまされました。
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一緒に働くグレゴルは、同い年のポーランド人です。
彼はポーランドで高等教育を受けたそうで、英語も話せます。
それだけではなくて、ドイツ語もロシア語も、中欧の言語もいくつか話せるそうです。
ポーランドには奥さんと、5歳の息子がいます。

なんでオランダで働いてるんだろう?

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「ポーランドの社会がクレイジーだからだよ。」

グレゴルがポーランドで働いていた工場では、月給200ユーロしかもらえなかったとのこと。オランダのグリーンハウスで働くと月1,500ユーロ。7.5倍も違います。

グリーンハウスには、グレゴルのお兄さんと義理の弟を含め7人のポーランド人が働いています。一方、オランダ人は4人のみ。そこに日本人の僕が1人います。

ポーランドは2004年5月にEU加盟が認められ、EU圏内で働くのに労働ビザが必要なくなりました。2007年までに100万人のポーランド人が国外に流出したと言われています。実際、街の至る所でポーランド・ナンバーの車を見かけます。

反イスラム映画が制作されたり、右寄りに傾いて来ているオランダ社会(というよりヨーロッパ諸国全体)ですが、現状、景気が上昇を続けているので、彼らのような中欧からの出稼ぎ労働者は問題になってませんが、景気が下降に転じた時にどうなるかなあと、ちょっと心配になります。
今日はトラックに乗って、梱包した菊をアールスメール市場まで運びます。

以前、仲卸業者で研修した時にはオークション・クロックの中に入りましたが、
仲卸業者に同行
今日は何が見られるやら。

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今朝刈り取って梱包を終えた菊をトラックに積みます。
お昼にアールスメール市場に運ばれた菊は、市場の中にある保冷室で1晩保管され、明日の朝競りにかけられます。競り落とされた菊は、卸売業者によって、明日の午後には(オランダの)お花屋さんまで届けられます。

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これが梱包明細書です。

「31箱、80本/1箱、75cm、85g/1本、2-3つの花芽/1本、品質:A1、害虫無し」

なんてことが書いてあります。

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トラックのコンテナの中の気温は、電子サーモスタットで管理されており、8度になるように設定されています。写真を撮っていたら、ちょうどクーラーが動き出しました。

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アールスメール市場到着です。
見学者入り口のある正面のちょうど裏側。トラックばっかりです。
トラックが荷揚げ/荷下ろし用のドックに接続されている様は、なんだか産卵中の動物みたいです(そんなことないか)。

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トラックをドックに接続し、菊を保冷室まで運びます。
見学で見られる集積所も広いのですが、生産者・仲卸業者用の集積所も広大です。

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ドックを建物の内側からみたところ。
仲卸業者が、今日競り落とした花をトラックに詰め込んでいます。

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市場の裏側、道を挟んだところに、トローリー、バケット、乾式段ボールの供給所があります。これまた、広大なスペースにトローリーが保管されています。屋外に置いておいて、アルミ合金製のトローリーはさびないのかな。

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これが乾式段ボールの供給所です。めったに見られない所ですね。
段ボールは1箱3.15ユーロ。市場に持ち帰れば保証料の3ユーロが戻って来ます。

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トローリー1台の年間レンタル料は180ユーロ。全てのトローリーは市場が一括管理しており、いつでも利用/返却が可能です。

写真は、借り主を特定するための装置「slot plaat」を取り付けているところです。

因みにオランダの2大花卉市場である、アールスメール市場とナールドワイク市場。
今年の1月1日から同じ会社になりましたが、いまだに異なる仕様のトローリーを使用しており、両市場で取引を行っている生産者・卸売業者にとって悩みのタネのようですね。
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