
海外にいる日本人は誰でも、「日本人代表」としての役割を担います。
例えば、個人的に捕鯨問題に反対であっても、捕鯨国である日本としての立場に立たなくちゃいけないし、国際政治に関して問われた時には、日本政府としての意見を表明しないといけないなといつも感じています。
ただ、日本のことを何でも知っていればいいのかというと、そうでもないなと最近思ってます。
日本の食文化についての歴史とかうんちくをたくさん知っていても、それが現在の日本人の常識と離れてたりしますからね。
「ほんとはこういう意味があるんだけど」と前置きをして、平均的な日本人を演じる。「日本人代表」っていろいろ気をつかうなあ。

英語がうまい日本人と、日本文化に詳しい日本人。
あまり日本文化に詳しくない外国人がどちらの言うことをよく聞くかというと、英語がうまい日本人の方だと思います。
昔、英語の得意な日本人によって、間違った日本文化が伝えられている場面に出くわした時、非常に悔しい思いをしました。僕にとってその悔しさが、英語を勉強するモティベーションにつながってます。

学生生活で一番お世話になったのが、ペーターさん。レインボーローズの社長です。
外部研修では彼のキクのグリーンハウスで働かせてもらったし、卒業研究ではレインボーローズのプロモーション・プロジェクトを任されました。
今日は、ペーター氏にディナーへ招待されました。場所は、ZaltbommelのWaal川を眺めるカフェ。

「オランダの女性はどう思う?ヌフフフ。」
お世話になった会社の社長、とは言っても、年が2歳しか離れていないので、友達と話しているような感じになる時もあります。
最近の経済の状況、花卉市場の動向なんていう固い話も話すけど、ペーター氏とはお互いの文化の違いについて散々語り合ったなあと思います。一緒に日本を旅行した際も、移動中はずっと日本の文化について説明してたなあ。
帰り道。
家まで送ってもらう車の中でも、ずっとオランダと日本の文化の違いについて語りました。
「また会おう。」
固い握手をしてお別れです。